自分らしく生きたいと思うけれど
自分を偽って、他人に合わせるだけの一生を送りたいなんて思う人は少ないはず。
自分らしく生きたい。
自分だからできる仕事がしたい。
…けど、好きなようにふるまってみて、変に思われたら?
想いをこめて話してみて、「ふーん」とスルーされてしまったら?
想像してみるだけで怖いですよね。
でも、だからといって自分をセーブしていると、それはそれでモヤモヤしてしまう…。
一体どうしたらいいの?
落としどころはどこ?
わたしもずっとモヤモヤしてきました。
自分らしくありたい。
それでいて求められたい。
どうしたらいいか、わからない。
でも、気づいたんです。
このモヤモヤを解決するのは「話し方」だと。
わたしたちは、仕事でも、プライベートでも、
あらゆることを「話して」進め、形にしていきます。
自分らしく生きるために必要なのは
「自分らしさ」と「求められる」に橋をかけるコミュニケーション、それを実現する「話し方」なのです。
あなたのことが大嫌い
そもそもわたしのコミュニケーションは散々でした。
三人姉妹の真ん中で
アイデンティティを築きにくかったせいか、
自己主張の強い子どもでした。
小学生の頃、友だちにもその調子で接していたら、
ワガママだと避けられるようになってしまいました。
クラスの女子の半数から連名で
「あなたのことが大嫌い」という内容をびっしり書かれた手紙をもらったときは身がすくむ思いでした。
自分らしさを押し通そうとして、
気付けば多くの反発を買っていたことが恐怖でした。
あなたの話なんか誰も興味ない
中学生のときに
演劇に出会って表現の道に進むことを決め、18歳から放送タレント養成所に通っていました。
レッスンでフリートークがうまくできず、
「あなたの話なんか誰も興味ない」
と、何度も何度も言われました。
いつも泣きながら夜道を帰っていました。
自分らしさを表現しているつもりだったけれど、返ってくるのは無関心ばかりだったのです。
あなたの代わりはいくらでもいる
少しずつ司会やテレビの仕事をいただけるようになりましたが、失敗したら即クビになるような現場がほとんどでした。
いつも周りの期待に注意を払い、生き残ることに必死でした。
けれど、あるとき仕事を紹介してくれる方に言われた
「あなたの代わりはいくらでもいる」
この言葉が胸に刺さって消えなかったのです。
生き残るためにいつの間にか無個性を選択していた自分が苦しくなりました。
リスナーさんからもらった毛糸の靴下
悩むわたしをアナウンサーとして迎え入れてくれたのが
札幌市内にある地域密着型の小さなラジオ局でした。
わたしの番組ははじめまったく人気がありませんでしたが、自由に挑戦させてもらえました。
すると、ほめ上手の上司と安心できる環境のおかげで、
それまで学んできたことが一気に実を結び始めたのです。
1年後、わたしの番組は局内でもっとも人気のある番組になりました。
ある冬の日、リスナーさんから届いたプレゼントの中身は、毛糸の靴下でした。
一人暮らしのわたしが風邪をひかないようにと心配してくれたのです。
リスナーさんはみんな、わたしを娘や孫のようにかわいがってくれました。
「わたし」とリスナーさんがラジオを通してつながったのです。
「恵さんに会いたいです」
いま、話し方の講師として独立して、
「とにかく恵さんに会いたいです」
そんな言葉をいただくたびに、過去のいろんな思いがよみがえります。
自分らしくありたくて、求められたくて、
反発を買い、無関心に傷つき、無個性な自分に悩んで、散々でした。
でも、「話し方」を学んで、
さらに安心してアウトプットできる場があれば、「自分らしさ」と「求められる」は両立できるようになることを確信しています。
「あなたに会いたかった」と言われたいあなたへ
「他でもないあなたに頼みたい」
「あなたとなら一緒にやっていきたい」
「まさに、あなたのような人に会いたかった」
そんなふうに言われたい人の力になりたいと、わたしは思っています。
自分らしく生きるための「話し方」をお伝えしたいのです。
わたしと一緒に、
あなただから伝えられることを
あなたらしい声と言葉で伝えて
あなたの周りに笑顔を増やしていきましょう。
「あなたに会いたかった」と言われたいあなたへ。
わたしはあなたに会いたいです。